私たちの仕事にかかせない、さまざまな計測器

今回は新商品のご紹介ではなく、お店にある計測器についてです。

普段はあまり注目されないのですが、私たちの仕事には欠かせない道具です。

 

私たちのお店ではまずお客様の足を測らせていただきます。

その際に必ず使われるのが、計測器!

 

私たちがお客様の足を計測させていただくことにこだわるのは、
計測を通して私たちがお客様の足の特徴を知ることができる大切な機会だからです。

 

また、子ども靴を選ぶ際には「足に合う適切なサイズの靴」を選ぶためにも計測は非常に大切です。

 

「計測は非常に大切」とはいえ小さなお子さま、
特にこれから初めてファーストシューズを履くというお子さまにとって
足をそろえてじっと立って計測するのは難しい事です。

 

そのため小さなお子さまでもきちんと足の計測ができるように、当店では計測器を数種類ご用意しています。

まだ一人でじっとたつのが難しいご年齢のお子さまは計測カップ、
足をそろえて一人でじっとたてるようになればWMS規格(*1)が分かる計測器、
とお子様のご年齢と状況によって使い分けています。

 

 抱っこしたまま測れる計測器

 

 幅も計測できる、WMS規格の計測器

 

また、お店には実は先ほどご紹介したものだけではなく靴の中を測ることが出来る計測器が2つあります。

 

計測器の写真

 

形状や使い方はどちらも同じでそれぞれセンチメートルとヨーロッパサイズが分かるものになっています。

 

靴はどうしてもメーカーや木型によって靴のサイズ感がずれてしまうことがあります。

そういった際にこちらのメジャーで計測すると靴の中の長さがわかるという優れものです。

 

実はセンチメートル表記のものはオーストリアのキンツ博士(*2)が考案し作成されたとても貴重なものです!
日本の子どもの靴事情を研究するための計測会をオートフィッツと一緒におこなったご縁で、プレゼントしていただきました。

 

計測をするのはあくまでも足に合う靴を選ぶためですが、一番基本的で大切な事だと考えているからこそ、
状況によって使い分けられるよう様々な計測器をご用意しています。

 

靴の専門店の中でもこれだけ多くの種類の計測器があるお店はなかなかありません。

 

普段はあまり注目されない道具たちですが、いつかご紹介したいなぁと考えてたので、今回は計測器について書いてみました。

 

2022年も皆様の足にフィットする素敵な靴をご紹介するのは勿論のこと、
靴にまつわるちょっとした小話などをご紹介していけたらと思っております。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

——

(*1)WMS規格とは

健康靴のであるドイツの研究機関が子どもの様々な足を計測した結果をもとに、各サイズに対して3種類の幅を規定したものです。

靴が足にフィットするためには靴の長さ(サイズ)に対して幅(ウィズ)があっているだけではなく、ボールジョイント部(親指と小指の付け根を結んだ位置)と靴の屈曲部があっていることが重要です。

WMS規格は靴の長さ(サイズ)に対して幅(ウィズ)だけだは無く、つま先の高さと長さ、ボールジョイント部の位置まで定めています。

 

(*2)ヴィーラント・キンツ博士

キンツ博士はオーストリア連省が行った研究プロジェクト「子どもの足とこども靴」に参加していたスポーツ科学の研究者です。

ザルツブルグ大学の大学院を修了後に、ヨーロッパの子ども靴事情を書いた「知っておきたい ヨーロッパ流 子どもの足と靴の知識」を出版しました。


以前の投稿 次の投稿