子どもの足と靴について
大切なお子様の足を見つめる
ヨーロッパでは子ども靴は子ども靴専門店で計測し販売員に任せ、合う靴を選んでもらう伝統のスタイルがあります。 子どもが親より良い靴をはいているということも、よく目にする光景です。
初めて自分の足で立ち上がった日から、様々な過程を経て足は成長していきます。
歩きはじめたころから大人と同じように子どもも足のタイプが違い、健やかな成長をサポートする靴もお子様や年齢により違います。 また、何かトラブルがあったとしても、歩き縦の柔らかい時期だからこそできることもあります。
靴選びは将来の健康に直接関わりがあると言っても過言ではありません。
この成長過程に履く靴が大人の靴とは別の意味でとても重要です。
私たちは、一生の中でいつ履く靴が最も重要かと問われれば
「歩き初めて、子どもの頃に履く靴」と答えます。
オートフィッツはお子様の足の成長をご家族と一緒に見つめていきたいと考えます。
子どもの足ってどんなものなの?
実際にどのような子ども靴を選べば良いのでしょうか?
まずは大人の足とは違う子どもの足を理解することがとても大切です。
歩き始め~3歳頃
ハイハイは腹筋や背筋を鍛え、立ち上がるための大事な準備期間です。
無理に歩かせることはせず、お子様のタイミングを見守りましょう。
生後約1年程で、多くのお子様は自分の足で立ち、歩き始めます。
この頃の足はほとんどが軟骨で、全ての骨が形成されていません。
安定感がないばかりか、外的要因により影響を受けやすい時期です。
足の基礎を作るために特に慎重な靴選びが必要です。
1才~2才頃まではO脚傾向が見られます。
5才頃まではX脚傾向が見られ、足が成長していきます。
歩き始めから3歳くらいまでは足の成長が早い時期です。
3ヶ月~半年に1回はサイズチェックが必要です。
4歳頃~7歳頃
軟骨が骨化して骨の数も大人に近づきます。
それに伴い足の大切な機能であるアーチ部も形成していきます。
運動量も飛躍的に増えますので、しっかり足をガードし、なおかつ自然な発育も妨げない靴が必要になります。
また、足の異常が発見できればこの頃には適切な対応が必要になります。
専門機関の受診をお勧めする場合もあります。
4歳から7歳にかけての幼児期は半年〜10ヶ月に1回は足のサイズチェックがおすすめです。
7歳以降は成長が落ち着くお子様が多いですが、年に一回の計測はしましょう。
当店では定期計測サービスを行なっています
ご自身が足や靴選びでお悩みのお父様、お母様は、お子様の足を一度よくみてあげてください。 足には遺伝的要素が多く見られます。お子様も足に合う靴を探す事が難しかったり、 外反母趾などの病理的要因も遺伝の対象となることがあります。
子供靴を選ぶときのポイント
素材は通気性に優れた天然革、ひもやマジックで足をしっかりとサポート出来る靴が理想的です。
年齢や足の状態により多少の違いはありますが、お子様が歩きやすい機能構造、成長を妨げない靴のチェックポイントです。
子どもの足トラブル
以下にあげる症状は比較的よく見られるトラブルです。
子供の頃にきちっとした対応をする必要があります。
おかしいと思ったら専門医に相談することをお勧めします。
- 内反足
- 反対に外側に傾斜する。
- 外反足
- 踵骨(カカト)が後方から見て外反(内側に傾斜)する。
扁平足と併発することも多い(外反扁平足) - 垂下足(扁平足)
- 土踏まずが垂下してしまう。
- 凹足
- 土踏まずが異常に発達した状況。(筋力等の不均等により起こる)
- 尖足
- 爪先での歩行を行い、カカトがきれいに着地しない。(片側の場合が多い)
- 内転足
- 足を真上位置から見た場合、親指方向へのわん曲が見られる。
* 足の障害は他の疾患(脳性小児マヒ、ポリオ、ペルテス病、他)の合併症として発生する場合があります
WMSシステムについて
健康靴の先進国ドイツの研究機関が定めた足を守り、支え、育てる、子どものための規格です。
成長過程で変化も多いお子さまの足。
調査を重ね、様々な足の形に合うように同じサイズの靴でも
W weit(広い) M mittel(普通) S Schmal(狭い)
と3種類の幅を規定しています。
幅だけでなく、つま先の高さと長さ、ポールジョイント部の位置も定めています。
靴が足にフィットするためには長さと幅が合っていることに加え、ポールジョイント部(親指と小指の付け根を結んだ位置)が靴の屈曲部と合っているということが重要です。
当店では「WMSシステム」に基づいた、健やかな足の成長を考えて作られた子供靴を扱っています。
キッズシューズブランド
私たちが自信を持っておすすめするヨーロッパ製のキッズシューズブランド。
お子様の個性に合わせられるようにセレクトしています。
ONLINESHOPでそれぞれのアイテムをご紹介しています。
Däumling (ダウムリング)
幅狭(Schmal)の靴作りが得意なドイツの子ども靴・Daumling/ダウムリング。
1937年の設立以来、最高の素材と環境にも配慮した加工技術を追及し続けています。
ドイツ国内では最も※WMS規格に忠実で、成長過程のお子さまの足にフィットするという事に細心の注意を払っています。
上履きやローファーなどのスクールシリーズは、一緒に作り上げたオートフィッツオリジナル。
現在も定期的にミーティングを重ねながらパートナーシップを築いています。
足幅が狭い、足が薄い、かかとが細いと靴選びにお悩みのお子さまに自信を持っておすすめいたします。
※WMSとは
各サイズに対してWeit(広い)・Mittel(普通)・Schmal(狭い)と、お子様それぞれの足にフィットするように定められたドイツの子ども靴規格。その中でもDaumlingは技術と時間を要するSchmalの靴作りに力を入れています。
FRODDO (フロッド)
クロアチアの靴会社「IVANCICA」が運営する子供靴ブランドFRODDO/フロッド。
「子どもの健康な発達のためには妥協しない」というポリシーと、環境への配慮を企業理念として掲げ、素材からこだわり有害物質を避ける製造に徹底しています。
プロデュースから製造までの全てをクロアチア国内の自社工場で行い、高いクオリティを維持し続けています。
普通幅が中心のラインナップですが、成長途中の小さなかかとにもフィットするように後足部は絞り込んで作られています。
足と靴の一体感が生まれ、思いっきり走ることが出来るため運動量の多くても安心です。
他のブランドにはない、ポップなカラーやデザインでお子さまからも大人気。
女性が多く活躍していて、商品に対するフィードバックなど細やかな対応が靴にも反映されています。
PRIMIGI(プリミギ)
1976年に誕生したイタリアの子供靴ブランド・PRIMIGI/プリミギ。
イタリアらしいファッショナブルでスポーティーなデザインや、防水素材・GORE-TEXを用いた靴作りを得意としています。
長きに渡り子どもたちの足を研究し続け、健やかな成長をサポートしています。
つま先や甲周りにはゆとりがありながら、足にフィットするようにかかと周りは絞られているのが特徴です。
普通幅から広幅の足のお子様にぴったりです。
イタリアで開催される展示会に毎シーズン参加し、直接やり取りをして仕入れを行っています。
オートフィッツではベビーシューズを卒業した、ジュニアサイズを中心に取り扱っています。